前回講座の収繭から約一ヶ月、羽化するヤママユガ(やまこ)を観る成虫観察です。
受講生の皆さんと一緒に公園のイベント(ライトトラップに集まる夜の虫の観察会)に参加の方たちも羽化を観察しました。
観察しやすいように机の上に繭と、繭から出した蛹の状態のやまこを円形に並べ、フードカバーを被せます。
皆さん周りに集まり、オスとメスの違い、出で来る時はどんな感じになるといった話を聞きながら、繭や蛹の様子を見守ります。
辺りが暗くなり始めると蛹のグループのほうから羽化するものが出てきました。
「あっ、出てくるー」そんな声がして見てみると、大きなお腹を引きずりながら羽をのばす足場を求めてフードカバーの網を登る成虫がいました。
時間をかけて羽をのばしてゆく様子も観ることができました。
夜の7時から9時まで、蛹から4匹、繭から1匹羽化してくれました。
メスばかりだったのでオスの羽化を待ち、ペアリングするそうです。
大人も子どもも年に1回の機会を写真におさめたり、質問したり、貴重な時間を過ごしました。