日時:8月8日(土)19時~21時
会場:国営アルプス安曇野公園 堀金口広場
辺りが薄暗くなる中、懐中電灯を持った参加者のみなさんが集まってきました。
今回も三郷昆虫クラブのみなさんがライトトラップを用意し、灯りに集まる虫を観察されるとのことでにぎやかな観察会となりました。
「今日は羽化する場面と交尾をして卵を産む場面を見てもらいます。
命が来年につながっていく様子をよく見てください。」という古田さんのお話を聞いた後は、さっそくマユの観察です。
机の上にはオスのマユが入ったカゴと、メスのマユが入ったカゴが置かれています。
「あっ、動いた!」1つのマユがコロンと動くと茶色い液体がにじみ出てきました。
そしてしばらく待つと、少しずつ蛾が顔を出しました。顔は見えたもののなかなか出てきません。
参加者のみなさんから「がんばれ!がんばれ!」と応援されて、やっとはい出した蛾は、お腹が大きく膨れて重そうです。
ゆっくりゆっくりネットにはい上がると、時間をかけて羽を伸ばしました。羽がしっかり広がると、今度はオスとメスを専用のカゴに入れ、交尾を待ちます。
羽化した蛾には口がないため、卵を産むと死んでしまうそうです。
そんな話を聞くと悲しい気持ちになってしまいますが、今回は大切な命が引き継がれる貴重な場面を目にすることができました。