今日は繭から抜け出て成虫が羽化する様子を観察しようということで、定刻前からお子さん連れの方がたくさん集まってくれました。
繭を並べた蚊帳を囲んで羽化の瞬間をじっと待ちます。繭の中のやまこは光や人の気配を敏感に察知するので、なるべく静かにして日没を待ちます。
日が落ちて暫くすると、ワ~っと歓声が上がりました。やまこが繭から抜け出てきました。
出てきたばかりのやまこは小さな羽のある芋虫のようにコロンとしています。しばらくはい回って掴まれる場所を探します。
蚊帳のネットに掴まって重そうな身体を少しずつ持ち上げて翅を広げて乾かせる場所を確保します。
その一つ一つの動作に感嘆の声があがります。
その間にも別のテーブルでは、先端がジワーっと濡れてくる繭を見つけると息を殺して見つめています。
繭が濡れてくるとそこを広げて成虫が出てくるのです。
こうして何頭もの成虫が羽化してくれました。
参加者の皆さんは時間の経つのも忘れたように熱心に観察していました。