国営アルプスあづみの公園管理センターの「さとやま楽校」と合同で開講式をおこないました。、
天蚕の生態、飼育から製糸までの天蚕に関する基礎知識を学びました。
有志の皆さんにより、防猿・防虫ネットとマルチ張りの作業を行いました。
「やまこの学校」と「安曇野クラフトゲート匠の杜・天蚕専科」との合同で
やまこの卵の糊付けと山付けが行われました。
数日後にはクヌギの枝に留められた卵から幼虫の孵化が始まります。
山付けから2週間、孵化状況の観察と害虫駆除を行いました。
やまこは1~2齡に順調に育っていますが、マイマイガなどの害虫も姿を現しています
22名の参加で幼虫観察と害虫駆除を行いました。
山付後の初めての幼虫観察で、最初は小さな幼虫を見つけるのに少しばかり
時間がかかりましたが、
そのうちに慣れて幼虫の脱皮の様子を観たり、
害虫を取り除いたりと、
あちらこちらで歓声を上げながら楽しい時間を過せていただけたようです。
20名の参加で幼虫観察を行いました。
やまこは4~5齡に順調に育っています。
4齡のやまこが脱皮をする様子を皆で励ましながら観察しました。
葉が少なくなったクヌギの木からやまこを移し替える「切り替えし」を行う予定でしたが、
クヌギの葉の育ちが良いためかその必要はありませんでした。
あと一週間ほどで繭を作り始めます。
17名の参加で繭の収穫を行いました。
やまこはほとんどが繭作りを終えています。
生い茂ったクヌギの葉に隠れた繭を探し出すのは目が慣れるまでは時間が掛かっていましたが、
美しい緑色の繭を発見するとあちらこちらで感嘆の声が上がりました。
繭の硬さを確かめてから一つ一つ丁寧に取り外して収穫します。
今年の眉の出来は例年以上に良好で、大きいものは6センチほどあります。
古田先生夫妻が開発に成功したエメラルドグリーン色をした繭も見ていただきました。
クラフトゲート匠の杜の天蚕専科と合同で羽化の観察会を行いました。
繭となったやまこは光と音に敏感なので部屋を暗くして息を殺して羽化の時を待ちますが、
様子を知りたくてついつい暗幕を開けたり物音を立てたりしてしまいます。
繭尻が濡れ始めて羽化直前のものを用意しましたが、気配を感じたのか途中で止めてしまった繭があったりで、
時間内に観察できたのは3頭のみでした。
それでも受講者の皆さんには生命の神秘に触れたような思いだと喜んでいただけたようです。
収穫した繭を使ったクラフト講座は9月6日・19日・19日の3回に分けて実施します。
受講者は都合のつく日を選んで参加していただけます。
今回はその第一回目です。
収穫した繭を使ってコサージュを製作しました。最初のうちは繭を薄く剥がすのに四苦八苦していましたが、
慣れてくるとスムーズにできるようになり、一枚一枚が美しい花弁の形になりました。
厚さを加減したり色合いを考えることで、皆さんそれぞれ個性的なコサージュが完成しました。
収穫した繭を使ったクラフト講座は9月6日・19日・29日の3回に分けて実施します。
受講者は都合のつく日を選んで参加していただけます。
今回はその第2回目です。
収穫した繭を使ったクラフト講座は9月6日・19日・29日の3回に分けて実施しました。
受講者は都合のつく日を選んで参加していただけます。
今回はその第3回目、最終回です。
繭から花びらをはぎ取る作業では、
初めのうちは手先に集中して緊張されていましたが、慣れるに従って着々と作業が進み、皆さん早々とお花の
組立に入りました。
飼育林で育てて収穫した天蚕繭から糸を取り出す体験をしました。
茹でた繭から糸口を探し出して一本の糸に手作業で巻き上げて行きます。
一個の繭から取れる糸はおよそ700m、時間と根気が必要な仕事です。
巻き上げた方からクラフトゲートで復元した諏訪式座繰り機の実演を見学していただきました。
皆さん苦労された後だけに、繰り糸機の仕組みに興味津々の様子でした。
青空の下、8名のご参加を頂いて防鳥ネットを取り外しました。
講座も会を重ねるごとに親しくなった受講者同士の息もぴったりと合い
ネットたたみの作業もスムーズにはかどりました。
休憩時には家蚕の話で盛り上がり、有意義なひと時を過すことが出来ました。
次回は個々でコースターを織って頂く織物体験をしていただきます。
来年に備えて飼育林の整備を行いました。
伸び放題に伸びたクヌギの木の剪定をします。
やまこが孵化した時に柔らかい新芽が生えて、やまこの食欲に応えられるように勢いよく葉が茂るように、
樹形をイメージしながら枝をカットして樹形を整えます。
こんもりと茂っていた飼育林に暖かい陽射しが注がれるようになりました。
11月7日と14日に実施予定だった機織り体験を都合により開催日を変更して実施しました。
天蚕糸を使用してコースター作りに挑戦していただきました。
織機のペダルを踏んで経糸を開いてシャトル(杼)で緯糸をその間に通す繰り返しの作業ですが、
緯糸の色を変えるなどしてオリジナルのコースター作りを楽しんでいただきました。
平成27年度のやまこの学校の最終講座です。
すっかり「やまこの学校」のアイドルになったYちゃんもコースター作りに挑戦してくれました。
織機のペダルを踏んで経糸を開いて、その間に緯糸を通す繰り返しの作業ですが、
周囲の受講者の皆さんの励ましを受けて飽きることなく熱心に取り組んでくれました。
受講者の皆さんにも楽しんでいただけたようで、「もっとやりたい」「来年も続けて欲しい」などの
嬉しいご希望を頂きました。