台風による雨が心配されましたが、今年も三郷昆虫クラブのみなさんと共に、ライトトラップに集まる虫の観察会と、やまこが羽化する様子の観察会を行いました。
やまこグループは最初にマユの観察からスタートです。長机の上には、サルによる被害から逃れた貴重なマユが2つの虫よけフードカバーの中に並べられていました。
よく見ると、右と左でマユの形が違うようです。参加者のみなさんは「こっちがオスで、こっちがメスかしら?」「右のマユの方が丸いわよね。」と、マユの形を手掛かりにオス・メスの予想をされていました。
しばらくすると、2つのマユから成虫が出てフードカバーのネットに登りました。羽はまだ縮まったままです。成虫は1時間以上かけて羽を真っ直ぐに伸ばしました。
成虫の羽が左右に広がるのを待って、オスとメスを専用のカゴに入れ交尾をさせるのだそうです。
今年はマユを取り除き、さなぎの状態にしたものも置かれていました。「動くとそろそろ羽化してきますよ。」と教えていただき、参加者全員で見守ります。
「あっ、動いた!」「もうじき出てくるかな?」「出てくるかな?」「あっ、出てきたー。」「2匹目は?」・・・・・・。
参加者の視線を感じとったのでしょうか。それとも何かおかしいと感じたのでしょうか。さなぎは動くものの、時間内に2匹目の羽化は見られませんでした。
それでも参加者のみなさんは、さなぎが動く様子やマユから羽化する場面を写真におさめ、年に1度の貴重な観察会が終了しました。
運営委員 尾曽ほかり