家 蚕 と 天 蚕

天蚕の語源

佐伯義門が明治6年(1872)「山繭養法」を著し、これに改訂を加えて「天蚕新論」と改題、その総論において、「ヤママユは天然が自ら養ふ虫なる故、その養法は人為を排して、もっぱらその天性に従い、その地の天然の気候風土を考え、それに応じて適当に改変適応せしめて飼養すべきものなる。」ことを説いています。この意味をよく悟らせるために、とくに天蚕なる文字を用い、これをヤママユと読ませるようになったのではないかといわれています。

 家蚕と天蚕の特徴  天蚕の繭


 天蚕の地域変異  天蚕の地域変異

天蚕の地域変異

天蚕は地域によって、特徴があります。
その地理的特徴は、各地域固有の遺伝子であり、品種改良などに用いることができる大切な資源です。
したがって、地理的特徴の遺伝子は守る必要があると考えられますので、他地域の天蚕を飼育する場合でも、無責任に放さないことが大事です。
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